はうっ……。ひさびさに大興奮中です~^^
今、年間二度恒例の、直木賞候補作読み潰し期間中です(文学賞マニアなわたくし)。そこで、貴志祐介の『悪の教典』を読んだわけですけど!
こないだやったゲーム、ダンガンロンパ並におもしろかったです^^
人がエンタテインメントに求めるものはいろいろあるとおもうんですけど、わたしの場合は『過程のおもしろさ』を重視します。よって、最後がしりきれとんぼであったり、きっちりエンディングを見せてくれなくても、途中がおもしろかったらかまわない、と、いいますか。
正直、貴志祐介ファンというほどではないので(新世界より、は本気おもしろかったけど)過剰な期待もなく読んだのもいいかもしれないです。この作家さんのファンだったら中二全開の世界構成にイラァってしたかもしれませんけど、わたしはむしろこの手の世界観が大好きなのでもうハフハフハフハフしました。っていうか、この本じたいがおもしろかったというより、このシチュエーションおよび設定がささたまのツボだったのでしょうか……。
ストーリーは、感情や同調能力に欠如した悪徳怜悧天才鬼畜殺人鬼淫行イケメン英語教師(ながいw)が好き勝手やってって、自分の世界を構成することに都合が悪い者をどんどん殺してって、さらには愛人にしていた教え子を夜の学校で自殺に見せかけて殺し、しまいにはその殺人に気づきかけた女子生徒を衝動で殺してしまって、その死体を隠したいがためその場で自らのクラスを全滅させようと思いつく、という中二話。話が始まった時点ですでに過去30人の人間を殺してきているみたいなミラクル設定^^
こういうの、わたしが、き ら い な わ け な い ^^
ストーリー性は上巻にのみあって、下巻はたんなる殺戮ゲーム系のテキスト。せっかくのよさそうなモチーフもいかしきれてないままラストを迎えるというかんじです。わざと稚拙にしたのかなと思えるほどご都合主義で殺人がおこなわれ、たんたんとリズム良く読めて、悪い意味でなく、ラノベとか携帯小説とか、そんな雰囲気を含有しています。
現代風だなぁ、という印象。
上下で800ページという重厚さはありますが、内容がライトなのでおそらく1,2日で読めると思います。
とにかく、娯楽小説としての気軽さ、みたいなのには事欠くことがなく、別に架空の世界には倫理観を求めないよお^^ っていう人にはめっちゃおすすめしたいかんじ!
ただ、ものすごく面白かったですしめっちゃ推しですが、これが今期の『このミス』の一位だったことにはすこし疑問をかんじました。ミステリー好きってこういうの、推すかなぁ……? 『この中二小説がSUGOI!』とかの一位だったらめっちゃなっとくするんですけど…… 中二っていうのももちろん悪い意味ではないです。おとなが楽しめる中二世界って、ありそうでなかなかないですし……。
そんなわけで、もし、機会があったら読んでみてください。善人とか倫理観が強い人は読んじゃダメですけど。キーワードとしては、『くらきみ』『ダンガンロンパ』『バトルロワイヤル』『9時間9人9の扉』系がお好きな方にぜひ(ようは、現実から切り離された場所で、逃れることが不可能な状態にされて、人がどんどん死んでいく系)。
ひさびさにおすすめできるおもしろさでしたぁv^^v
