(にっきの最後のとこに小話いきのリンクあります。わたしのいらん無駄話に付き合ってるヒマない人は、一気にリンクからどぞ!)
ものおもうところはありますが、いつもどおりの大事さということをようやく、少しずつですが認識しはじめたところです。
笑顔でというのはまだ難しいですけど、なにひとつかわらぬ日常をいとなめる幸せに感謝して、やるべきことを日々、まじめにやっていこうとおもいます。わたしが今やるべきことって、きのこ売りですけど。超絶やめたいのですが(普通に7勤1休なのが理解できない所存です)人がいなすぎて、やめたら他のお嬢さんたちが8勤1休になるのかとおもったらかわいそうで……やめるって……言えないよぉ……っ/// まぁ、限界がくるまで(現在、臨界ゲージは6~7割をいったりきたり)せいぜいキリキリきのこを売って、きのこ売ったおかねで東日本の復興をねがえればいいかな、という気持ちです。
この一週間だいぶ落ちてましたが、もうへいき。
というわけで、ちょっとアレなんですけど~こんなときだからこそ、アホすぎる若主をどうぞ~的なかんじです。そもそも、これはビビ腹さん@お腹…熱い…がGS3キャラのパンツの考察をはじめたときに、その本人から『先生のパンツがブリーフだったらヤダ』みたいなメールが来て(記憶あいまい)わたしは『え、でも別にそれでもイケるっちゃーイケる』みたいなへんじをして(た、たぶん……w)(わたしはおおむね、メールでのやりとりを忘れてしまう性質です)いやがらせのように『携帯ブリーフ小説』みたいなものを送りつけようとしたのだけれど、2話送ったところでキョヒられて、そのままになってまして……(説明長っ)
それが1ヶ月くらいまえのはなしで、このまま書かないときっと忘れてしまいそうだとおもったので、とりあえず最後までかいてみました。
われながらしょうもなさすぎて脱力しますが、毒のないアホ増し増し捏造話が、今の世の中のちょっとだけの救いになればいいかな、ってかんじにおもいます。
これは、ビビ腹さん@お腹…熱い…個人に宛てて書こうとおもった話なので、いつにも増して先生のキャラ崩壊がひどいです。てか、キャラ崩壊と言うより誰これ^^ み た い な ! まぁいつものことなんですけど、そこは寛大なおこころでおゆるしください。
ちなみに、ビビ腹さん@お腹…熱い…のにっき愛読者の方も多くいらっしゃるとおもうんですが、これは『今月の新婚さん』のような若ビビではないのでご安心(?)を。若主です。
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「ちょ……! ちょっと待って、先生!」
わたしに覆いかぶさってきた先生を押しとどめると、先生はちょっと眉間にしわをよせて「どうしたの?」と、しかたなさそうに身を起こした。
あらためて、先生の姿を、いや、先生の下着を見る。
先生がはいているのは、由緒正しき『ブリーフ』というかたちの男性下着だ。色は、由緒正しき、白。
「なんですかー そのパンツ!」
「え? これ? なにか変?」
先生は首をかしげている。
変もなにも……!
「そんな、そんなパンツ……!!」
わたしは先生をおもいっきり、押しのけた。
ちょっと、冷静に考えてみよう。
今までは、いったいどうだったんだろう。
正直、わたしのほうはわりといつもいっぱいいっぱいなので、あらためて先生の下着になんて注意を払っていなかったかもしれない。
そもそも、先生はいっつもかんじんなときになると「目、閉じてて」って言って、視覚的刺激からわたしを守ろうとする。
想像するに、教育上ヨロシクナイないことなんかは、わたしの目から隠したいと思っているんだろう。
そうやっていわゆる『視覚的R-18』から未成年のわたしを保護しつつ、行為的なことに関してはとっくに成人指定越えをしたあれこれをほどこしてくるわけで、それには矛盾を感じなくもないけれど、でもわたしたちは年の離れた恋人同士だし、なんといっても相手はわたしの先生なんだから、そこは仕方ない。ような気もしなくもない。あれ……?
いやいやいや、そういうことじゃなくて!
本題は先生のパンツだ。
どうして『ブリーフなのか』ってことが問題だ。
「このパンツ、ダメでしたか?」
至極まじめな顔で、先生はわたしにたずねた。
日曜日の午後、先生のお部屋。
中断した行為に興がそがれて、わたしたちは衣服をあらためて着けなおして、畳の上で向かい合っている。
「……」
こういうことをまじめな顔で聞かないでほしい。普通の人にすら面と向かって聞かれたら困ることなのに、相手は若王子先生と来ている。並外れてととのった容姿の人に、必要以上の優しい声で尋ねられて、まともに答えられるわけがない。
そもそも、こういうことはあれこれ説明するようなことでもないと思うし、空気を読んでわかってほしい。
わたしは、大きくため息をついて、きいた。
「今までも、そんなパンツはいてましたっけ?」
すると先生は、それがどうかしたの、とでも言い出しそうなようすで答える。
「え? たまにはいてますよ? 数えてはないですけど、どっちかっていうとこういうタイプのほうが多いかもしれません。だってトランクスは高いんです。ブリーフ三枚一組で590円と、トランクス二枚一組で880円なら、こっちを買いますよね? それに冬はこっちのほうが温かいですしね」
なるほど。先生の生活感覚があんがい普通で安心した。まるっきり金銭感覚ザルなのかと思いきや(だって購買の新作パンにたいしてのお金の糸目のつけなさかげんとか、少し心配になるほどだ)、少しはこういうことを気にして買い物をする人なんだ。
じゃなくって!
安くてお得なのもいいけれど、なんというか、こう、デザインにもこだわってほしい、というのはわたしのワガママだろうか。
それよりも、わたしは今、ものすごくアレなことを聞いてしまった気がする。な、流そうかな……。流したいな……。 でも、やっぱり、流せない!
『温かいですしね』って、言った。たしかに、言った!
どこのおじさんなの、この人は!
「……せ、せんせい~……」
そりゃあ、わたしだって中学生のころまでは、寒い朝にはおかあさんに買ってもらった毛糸のパンツをはいて通学していた。でも、人目に触れる可能性のある体育の授業がある日にははかないようにしていたし、そうでなくても、よっぽど寒いとき以外は我慢していた。
していた、のに……。
「君はこういうのが嫌いなの?」
わたしに限って、じゃないですよ。おそらく、わたしのおかあさんの世代の人だって、このパンツのかたちを好きな女の人はあまりいないんじゃないだろうか。実際、お父さんもトランクス派だし。
ああ、でも、そのあたりの機微をうまく説明できない。たぶん、先生がわたしなら、きっとものすごくわかりやすい説明をしてくれるにちがいない。でも、わたしは先生じゃないから説明がうまくできなくて黙り込むだけだし、先生だってわたしじゃないから、わたしの気持ちがわからない。
なんていっていいのかわからず、先生をじいっと見つめた。
……こんなときになんだけど、やっぱり、先生はかっこいい。
こんな素敵な人が、ズボンの下に白いブリーフをはいている。しかも、理由、安いから。さらに言えば、冬は温かいから。
わたしの視線を真正面から受けとめて、先生は「見つめられると少し、照れます」なんて言いながら、頬を染めた。
けっきょく、そのまま続けるのもなんだかだし、わたしたちは気を取り直して、午後の町に出かけることにした。ショッピングセンターは賑わっていて、わたしたちは難なく人混みのなかにまぎれこんだ。
年齢差はあれど、先生は若く見えるし、わたしは先生好みのすこし大人っぽい服を着ているから、世間には、平凡なカップルに見えているのだろう。誰も、あえてわたしたちに注目したりはしない。
町に出ると、すこし、気分もかわる。
さりげなく手をつないできた先生の手のひらのあたたかさがじぃん、とわたしの真ん中まで沁みてきて、やっぱり、わたしはこの人のことが大好きだなぁ、と思って、わたしからもすこしつよく、手のひらを握りかえした。
よく考えてみると、先生にとっては取るに足りないであろうパンツくらいのことでいきなり拗ねて、せっかくのいちゃつきタイムをぶちこわしにしたのに、それでもこうしてなにごともなかったように手をつないでくれる、というのが嬉しい。
それにしても、どこにいくんだろう? 先生の足取りは妙に確固としている。
「先生、どこに行くんですか?」
わたしはたずねた。
「スーパーはばたきです」
「猫缶の特売でもあるんですか?」
「ブ、ブーです」
ちなみに『スーパーはばたき』とは、はばたき市民の衣食住をささえる、ショッピングセンターの中心にある総合スーパーだ。そして、先生はスーパーはばたきのお得意様だ。日頃の日用品から猫のごはんまで、だいたいすべてをここでそろえてしまう。
先日、知って驚いたのは、先生がここのスーパーのポイントカードを持っていたことだ。
『ポイントをためると値引きチケットがもらえるんです』
そう言って笑ったときも、ちょっと意外な気がしていたけれど、先生はやっぱり、普通の生活感覚を持つ人なのかもしれない。――安売りパンツを買うくらいには。
って、まだパンツのことを言うなんて、我ながら以外としつこいタイプだと思うけれど、やっぱり恋人のパンツがブリーフなことには納得がいかない。
そんなことを考えているあいだに、スーパーはばたきのエントランスをくぐり、案内所を越し、本屋を過ぎ、エスカレーターに乗って、建物二階の少し奥まったところまでやってきた。
「さあ、ここですよ」
「え?」
先生がそう宣言した場所は、『男性下着売り場』だ。
目をまるくするわたしに、先生はにこにこと笑って、言った。
「君が好きなのを買ってください。僕はセンスに自信がないから」
「か、買う、って?」
「もちろん、僕の下着です。あ、お金に糸目はつけません。と言っても、これを使った範囲でね」
そう言って、先生がわたしに差しだしたのは、スーパーはばたきの値引き券、五枚。値段にすると、五十リッチ分。
けっこうな金額に驚く。これだけ集めるなんて、そうとう、ここで買い物している、ということだ。しみじみ、先生の生活のほとんどはここで成り立っているんだなぁ、と実感する。
『日々、先生の生活をささえてくださってありがとうございます』
わたしは、スーパーはばたきに向かって、心のなかで頭をさげた。
最初はとんでもなくはずかしかったけれど、慣れたら、先生の下着選びは思ったよりも楽しかった。
ブリーフだって特売の白は安いけれど、どうしてっていうくらい高いものもあったし、デザイン性の高いタイプだってあった。
「先生、ブリーフタイプが好きなら、これにしてみましょうか?」
すっきりした水色で、ウエスト部分のゴムが濃い灰色になっているものを差しだせば、
「いや、ブリーフが特別好きってわけじゃありません。君が好きなのを買ってください」
と、先生は首をふる。
「えぇ~、じゃあ、こういうのとかは?」
ふざけて、黒いTバックタイプのものを指さすと、
「いくらなんでも、これはセクシーすぎます。陸上部の着替えのときにみんなに見られたら、マジ、ヤバすぎです」
と、あわてて両手でバッテンを作る。
笑いながら
「冗談ですよ」
と、言えば、先生はやたら真面目な顔をして
「でも、ピンクがあるならそれがいいです」
「!?」
「冗談ですよ」
そんなふうなやりとりをしつつ、あれこれと、品さだめをしてゆく。
値引き券を使うから、遠慮もいらない。
あれこれ選んで小一時間。やっと数枚を決めて精算したら、値引き券は二枚余った。
「はい。これは、君にお駄賃」
「え、いいですよ! いりません」
「いいから。これで、好きなものを買ってください。余ったんだし」
「いやいやいやいや……」
レジから少し離れたスペースで値引き券のやりとりをしていると、通りすがりの人がわたしたちをチラリと見て過ぎた。
これを長引かせて、援交カップルだと思われたらたまらない。人混みにまぎれるとわたしたちだって普通のカップルに見えるだろうけどそれでも年齢の差は歴然としているし、金銭的なもののやりとりがあれば、そう思われる可能性が増してこないとも限らない。
わたしは、事態を収束させるため、不承ぶしょう、先生が差しだす値引き券を受け取った。
「じゃあ、夕食の材料でもこれで買って帰りましょうか?」
わたしの提案に、先生は『メッ』っていう顔をする。
「だめですだめです。これは、君のものを買ってください」
「えぇ~」
でも、スーパーでなんて、いったい、なにを買えばいいんだろう。
文具は学校の購買で買うのが安いし、おやつはアナスタシアで買うし、本屋ではこの値引き券は使えない。
「だって、先生。わたし、いま欲しいものがないです。あ、先生の猫におみやげ、買っていきましょうか?」
「それもだめです。そういうのじゃないです。その、買うものがなかったら、たとえば……」
「?」
「君も下着を買う、とか?」
「は?」
思わず、ため息をつく。
そして、わたしの下着こそ、ここじゃあ買いませんよ、と、口ごたえのひとつだってしたくなる。けれど、そのあたりのことも、先生にはちっとも理解できないんだろう。
そもそも、先生がいつもかわいいかわいいと手放しでほめてくれるような先生好みの下着が、ここで売られているわけがない。
……と、いうことは、そうでないものなら売っている、ということだ。
たとえば、ああいうの、とか。すこし離れた女性下着売り場に目をやると、微妙なファンシートーンが目に入る。
「先生っ!」
「わっ、どうしたの?」
「これで、わたしの好きなもの、買っていいんですよね?」
一応、念をおしてみる。
「いいですよ。君にあげたんだし」
「じゃあ、待っててください。わたし、自分の下着、買ってきます」
「それなら、僕もいっしょに――」
はりきってついてこようとする先生をあわてて、制した。
「先生、いいかげんにしてください。男性下着売り場には女性が入ってもいいですけど、女性下着売り場には、男性は入っちゃいけないんですよ?」
「そうなの?」
先生の世間知らずさに、頭を抱えそうになる。でも、スーパーの女性用品売り場の不文律を説明している時間はない。もう、夕方だ。
買い物を済ませて、部屋に戻って、ごはんを食べて、それからしばらくすると、さようならの時間がくる。
先生とふたりきりでいられる時間は、もう少ない。
一人行動をする時間は、なるべくみじかい方がいい。
「じゃあ、行ってきます。すぐ戻ってきますから、先生はそこのベンチに座っててください」
わたしは、婦人下着売り場に向かってかけだした。
微妙な桃色やベージュがならぶ『肌着売り場』のまんなかで、わたしは思わずにやついた。
手始めにおへそまでもがすっぽりと隠れそうなパンツを手に取る。商品タグには『ズロース』と書いてある。でも、こっちの『ガードル』も捨てがたい。
――目には目を。歯には歯を。パンツには、パンツで。
そう。わたしは先生にもらった割引券で、ここにある、かな~りオトナの女性向けの下着を買うことにしたのだ。
そして、これを身につけて、先生と及んでみる、という計画だ。
ちょっと、しょうもない気がしないでもないけど、自分のお小遣いじゃあこんな下着を買う気にはなれないし、この機会に、乙女心をわかってもらおう、という寸法だ。
色気のない下着をみて、さすがの先生も、今日のわたしの気持ち、ちょっとくらいわかってくれるんじゃないだろうか?
ベンチで待つ先生をチラリと見ると、そわそわと首をのばしてこちらのほうを見ていた。あまり待たせてしまうと、問答無用できっとこちらに来てしまうだろう。わたしは、手ばやく会計をすませると、小走りで先生のもとに戻っていった。
下りのエスカレーターに並んで乗る。
「どんなの買ったんですか?」
興味津々でたずねてくる先生に
「それは、秘密です」
と、答えると、そんなのずるいです、僕のパンツは君も見たのに、と少し拗ねたように言いながら、それでも、先生の手はわたしの手のひらをおおきく包んだ。
その手の温かさをふたたび実感しながら、この人はもしかしたら、わたしのパンツがどんなだって、なにひとつ動じないのかもしれないなぁ、なんて思った。
その答えは、来週の、今日。
【おわり】